430MHzの八木アンテナを作ってみた

2025/02/09

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私は小学生の頃、よくアンテナを作っていました。ゲーム機を買ってもらえないからか無線に熱中していたようです。

作るUHFアンテナ

これが私の原点。所謂バイブルです。

アマチュア無線のアンテナを作る本 V/UHF編

この本はCQ誌に載っていた記事を再編した物です。当時CQ誌で読んだことのある記事が載っており、表紙を飾っているGPも作りました。



1996年10月、CQ誌で掲載され「アマチュア無線のアンテナを作る本 V/UHF編」にも載ったこのペットボトル3エレアンテナ。小学生の時にこれを作り、仕上がりは上等でした。そのため今回もこの3エレから試作してみました。実はこのペットボトルアンテナの記事、作るUHFアンテナの3エレの記事を参考にしたもので、作るUHFアンテナと寸法が全く一緒なのでした。

バラン作成の様子

バラン作成の様子

八木アンテナにおいてバランを使うか使わないかは意見が別れていますが、バランを使わないと同軸ケーブルに電波が乗ってしまって手が触れたりするだけで特性が変わってしまうようなので使うほうが良さそうです。

完成した3エレ八木

ブームは木の棒。しかしSWRがなかなか下がらず。アルミと真鍮、太さも混在させたのが原因でしょうか。

(アルミパイプ48cmというのは小学生当時mmの概念が理解できていなかった証です)

そこで次に取りかかったのは作るUHFアンテナに載っている5エレ。

ブームは分解してリュックに入るようにしよう。作るUHFアンテナに載っているブラケットはもう廃業して売ってない。だから記事と同じアルミパイプは使用できない。近所のコーナンプロで悩むこと数十分。良いアイディアが浮かびました。

ツキウ商会は既に廃業している


ブームはアルミの角パイプとコの字型のチャンネル材を組み合わせて伸縮するようにしました。



エレメントの材質は3mmの真鍮棒に統一し、ドンキで買った大きめの洗濯ばさみで支持することにしました。エレメントにはケーブルタグを付け、エレメントが区別できるようにしました。また、インシュロックタイを取り付け、ストンとはめるだけで中心に取り付くようにしました。(水平偏波のときは動いてしまいますが。)

バランは3エレと共通なので使い回しができました。実は後述する6エレとバランも共用でエレメントも一部供用なので簡単に6エレ化できます。

完成した5エレ八木アンテナ

SWRは全帯域にわたって1.2以下と極めて良好です。フォールデットダイポールアンテナ(折り返しダイポールアンテナ)は、半波長アンテナに比べて広帯域なのが特徴です。

そんなこんなで完成した5エレ八木。この日曜日に近所の山から千葉のNXK局とXIG局と通信実験して、5Wで結構キツいですが木更津市と千葉県緑区まで飛ぶことが確認できました。千葉方面には丘があって見通せなく、40センチほどのロッドアンテナではキャリアが確認できる程度だったので、それはそれは凄い性能と言うことが分かりました。また、八木を振ると信号がバッサリ切れるので、かなり切れの良いアンテナが完成しました。記事によるとダイポール比8dBだそうです。

そんな中、「簡単に6エレ化できるんですよ」と話したらNXK局が「早速試してみましょうか」といきなり振ってくるのでwで交信は切り上げ、レンタチャリで急遽コーナンプロへ向かうことになりました。

斯く斯く然々。レンタチャリとバスで爆速で帰って爆速で完成させました。


ブームの長さが不足していたので残っていたチャンネル材を今までの角パイプにかぶせて一本の長いブームとしました。追加のエレメントも切り出しました。

完成した6エレ八木

2時間後もう一度山に登りNXK局とXIG局と通信テスト。SWRは5エレと同様1.2以下。通信テストの結果、5エレよりもクリアに聞こえるという結果になりました。Sメーター的には変わらないようですが、了解度が上がっていることが確認できました。記事によるとダイポール比9dBだそうです。

以上、速報で触りをお伝えしました。

詳細な寸法と作成方法については追々追記していきます。(適当な作図方法が無いので困っています… 手書きでしょうかね…)

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